プリンス・オブ・ペルシャ
| ジャンル | アクション, シネマティック・プラットフォーム |
|---|---|
| 開発元 | Brøderbund Software, Inc. (ジョーダン・メックナー) |
| 発売元 | Brøderbund Software, Inc. |
| プラットフォーム | Apple II, DOS, Mac, Amiga, Amstrad CPC, Atari ST, FM Towns, Game Gear, Genesis, PC-98, SAM Coupé, SEGA CD, SEGA Master System, Sharp X68000, TurboGrafx CD |
| リリース日 | 1989年 (Apple II) 1990年 (DOS) |
| 言語 | 英語 |
『プリンス・オブ・ペルシャ』(Prince of Persia)は、1989年にApple II向けに発売されたアクションゲーム。ジョーダン・メックナーによって開発され、当時としては画期的だった滑らかなキャラクターアニメーションとシネマティックな演出で絶大な人気を博した。
概要
本作はアラビアンナイトをモチーフにしており、邪悪な大臣ジャファーがスルタンの不在を突いて王女を監禁し、60分以内に自分との結婚を強要する場面から始まる。プレイヤーは地下牢に閉じ込められた無名の主人公となり、実時間で60分という制限時間内に、数々の罠や警備兵を突破して王女を救出しなければならない。
特徴
ロトスコーピング・アニメーション
本作の最大の特徴は、キャラクターの写実的な動きにある。制作者のジョーダン・メックナーは、自身の弟が白い服を着て走ったり跳んだりする様子をビデオで撮影し、その映像を一フレームずつ書き写す「ロトスコーピング(Rotoscoping)」という技法を用いた。これにより、当時の8ビット/16ビットコンピューターゲームでは考えられなかったほど滑らかで生命感あふれる動作を実現し、ビデオゲーム史における視覚表現の革命と称された。
ゲームプレイとシステム
- 時間制限: ゲーム開始から終了まで、実時間で60分の制限時間が設けられている。ゲーム中に死亡しても進行状況はリセットされないが、時間は経過し続けるため、効率的なルート選定が不可欠となる。
- シネマティック・プラットフォーム: 精巧なジャンプのタイミング、針の罠、崩れる足場、ギロチンなど、致命的な罠が至る所に配置されている。単なる反射神経よりも、地形を把握し慎重に進む戦略的なプレイが要求される。
- 剣術アクション: 警備兵との戦闘は、攻撃と防御を繰り出すフェンシング形式の剣術で行われる。敵の攻撃を受け流し、隙を突く緊張感のある戦闘システムが特徴である。
攻略
アイテム
- 赤い薬: 生命力を1段階回復する。
- 青い薬: 生命力が1段階減少する(毒薬)。
- 大きな赤い薬: 最大生命力が1段階増加し、生命力が全回復する。
- 緑の薬: 一定時間落下速度が遅くなり高い場所から落ちてもダメージを受けなくなる、あるいは画面が反転するなどの特殊効果を与える。
主要なシステムとヒント
- 影: レベル4で鏡を通り抜けると、主人公の影が分離して現れる。その後の進行で主人公を邪魔したりアイテムを横取りしたりするが、レベル12で影と再び合体しなければクリアできない。
- ネズミ: レベル8などの特定の区間で、王女が送ったネズミが現れ、主人公が開けられない扉を代わりに開けてくれるなどの助けをくれる。
- Shiftキーの重要性: 歩行(崖からの転落防止)、ぶら下がり、アイテムを拾う、慎重な移動などに使用される。精巧なプラットフォーム移動には必須の操作である。
- 戦闘方式: 剣を抜いた状態で上方向キー(↑)は防御、Shiftキーは攻撃となる。むやみに攻撃するよりも、敵の攻撃を防御した直後の隙を突くのが効果的である。
影響と遺産
『プリンス・オブ・ペルシャ』は「シネマティック・プラットフォーム」というサブジャンルを確立させ、後の『アウターワールド』や『フラッシュバック』などの作品に直接的な影響を与えた。また、その精緻なアニメーションと叙事詩的な演出は、後の『トゥームレイダー』や『アサシン クリード』シリーズといった現代的な三人称アクションアドベンチャーゲームの先駆けとして高く評価されている。